社長あいさつ

Greeting from President

Kohama
Yuuki

小濱 ゆうき

何の取り柄もなかった専業主婦が思いがけず実母から「あめいろCAFÉ」を事業承継した事が、私の思いもよらなかった人生の始まりです。
当時、県庁という宮崎県の中心地にありながらも、一方通行の裏路地にひっそりたたずむ「あめいろCAFÉ」
ここから発信できる何かやらなきゃという一心から、水産加工品と出会い、からすみは「あめいろ」なのが良い。という一文から、
からすみ=あめいろ=あめいろCAFÉ
あめいろCAFÉといえばコレという天からの声かという一念発起でからすみの製造に着手しました。
当時の私は、からすみが鯔の卵で出来ている事もそうだったかなという程度の知識。
仕入れる真子の原料はカフェで扱えるには手が届かないほど、高価なお値段。 ・・・鯔って?
・・・食べれないの?
・・・鯔ごと商品開発できないの?
こんなことの積み重ねで、よし!鯔を食べてみよう!
ここからは本当に長い旅でした。

鯔が手に入らない。真子は手に入るのに、鯔はいない。  
なぜ?!?!
知人から知人をたどり、ようやく産地に辿り着き、とれたての鯔を手に入れることができました。
!!!美味しい!!!
生で刺身で食べても美味しい。焼き魚にしても煮物にしても美味しい。さらに身がしっかりしていて調理しやすいではありませんか。
『当時、あめいろCAFÉでは定食ランチを提供しており、魚メニューは大人気。ただ、ランチで出すほどたくさんの量を仕込むと身くづれをしやすく、悩みのタネでした』

頭の中は?????????????

なんで?何で?何で食べないの?

話によると鯔は臭いイメージがあって好まれないのだそう。

あめいろCAFÉで出してみよう!

「白身魚のフライ定食」
お客様から、美味しいけどこれ何の魚ですか?と聞かれるように
それなら、ボラのフライで出してみよう!
最初はボラなんか出してるなど色々な声もありましたが、お客様がメニューをリピート下さることで足かけ何年。
今では王道のハンバーグ・チキン南蛮に並ぶ、あめいろCAFÉの看板メニューとなっています。
あめカフェスタッフが丁寧に説明をしてくれ、ボラを使うことを理解してくれ、美味しいものを届けたいと
一心で頑張ってきてくれたおかげです。
そして、あめいろに通じる、安心安全。
あめいろ菓子店のお菓子づくり。
はまやで行う、からすみの製造・ボラの商品開発。

たくさんのご縁と皆様の協力なくしては実現できませんでした。
新しいことを始めることは、本当に辛抱と気力の戦いです。
ただ、だからこそ、少しでも共感を持てる何かがあったり、そんな仲間に出会えたり、普段当たり前と思うこともとても貴重な物事の一つだったりもします。

はまやは、ハラカラプロジェクトという活動を行なっていますが、そんな日常の当たり前・非日常・私は何?を共感する、
それぞれのチャレンジを共感し、私の経験してきた目に見えない財産を活動を通して体感してほしいという想いから立ち上げた任意の団体です。
現在は、事務局を若手に引き継ぎ、中心となるメンバーは県内外・国外から参加し、活動を行なっています。
もちろん柱となるプロジェクトは、「からすみを日常へ」。「ボラくんが伝える未利用魚と日本の水産資源について」。
難しいテーマですが、さすが若手です。発想が違います。
ハラカラプロジェクトのオンラインショップでは、「あめいろからすみ実験室」として、からすみの食べ方や新しい使い方などを一緒に実験しながら提案しています。
実験しながら、販売するなんて、私には思いつきませんでした^^;


はまや全体の事業が、全てが繋がっている事、たくさんの人のお力とご支援で今がある事、
心から感謝し、はまや一同、私達の日々全ての行いが何かしらのお役にて立てる事ができますよう、
また、「あめいろ」らしく、未来の子供達に伝え残すべく大切な日本の食文化の伝承に邁進して参ります。